今回は油絵具って難しいよね!という話です。
僕はアクリル絵の具、水彩、油絵具など多くの画材を一通りつかっていますが、油絵具は最も難しい画材だと思います。
その理由について今回は解説していきます。
これから初めて絵を描こう!と思っている人の中には油絵をやってみたいと思っている人も多いと思いますが、そんな人はぜひ参考にしてください!
油絵具の扱いが難しい理由
僕が思う油絵具の扱いが難しい理由はこの二つです。
・乾燥が遅い
・オイルの種類が多すぎる
皆さんがおそらく最も使ったことがある絵の具は水彩絵の具で、これは幼稚園や小中学校でもよく使われている絵の具です。
これは水で溶く絵の具ですが、対して油絵具は水では溶けず、代わりにオイルで溶きます。
そのため、性質が大きく異な絵の具。
水溶性の絵の具に慣れていると扱いが結構異なるので、初心者向きではない絵の具だと僕は思います。
・乾燥が遅い
油絵具の大きな特徴の一つは乾燥がかなり遅いこと。
水ではなくオイルで溶くので、蒸発ではなく酸化で乾燥します。
そのため、指で触って乾燥したと感じるまでに2~3日ほどかかります。
一応早く乾燥させるためのメディウムもありますが、扱いが悪いとひび割れの原因にもなったりするので、やはり上級者向き。
なので、例えば描いて失敗した!と思ったときに、すぐに上から描きなおすのが結構難しいんですね。
上から塗ろうとすると、下の絵の具がまだ乾いていなくて絵の具が混ざり、余計に変な色になったりします。
油絵を描くときは最初からしっかりと絵の下書きをしたりして、あまり失敗しないように描くことが求められている絵の具なんです。
もし描きなおす場合は絵の具を全部拭ってふき取るか、2~3日の間乾燥を待つしかありません。
逆に絵が上達してくると、この乾燥の遅さはメリットになってきます。
乾燥が遅いと、絵の具でグラデーションが作りやすかったり、よりリアルな描写ができるようになったりします。
・オイルの種類が多すぎる
油絵具を溶くためのオイルは1種類だけではありません。
画材店の油絵具の売り場に行くとわかるのですが、ビンに入ったオイルがたくさん並べられています。
一般的なポピーオイルやサフラワーオイルに加え、乾燥を早めたり、遅くしたりするものや、
ツヤを調整したりするものを組み合わせて使います。
基本的には調合済みの溶き油を使えばそれでOKなのですが、油絵を描くならその性質を十分に生かすためにオイルを使い分けたいところ。
僕自身も油絵具は1年ほど使っていますが、いまだにほぼ調合済みの溶き油しか使えていません、、
Twitterとかを見ていると、めちゃくちゃリアルな油絵を描かれている方がいますが、オイルの使い方も工夫されているのかなと思いますね。
油絵はその点でかなり奥が深い画材です。
油絵は結構頭を使うかなと思いますね。
慣れれば技術の幅が広いので、使いこなしたい画材ではあります。
絵の初心者はアクリル絵の具から始めた方がおすすめ
油絵には上記のような特徴があるので、どちらかというと上級者向きの絵の具です。
そのため、初めて絵を描く人は油絵の具ではなく、もっと扱いやすい水彩絵の具やアクリル絵の具から始めるのがおすすめ。
水溶性の絵の具なので、扱いがとにかく簡単。
また、アクリル絵の具は下地をアクリル絵の具で描いて、その上から油絵具を使うことができます。
なので、これから油絵を描いてみたい人は最初にアクリル絵の具を使って上達してから、併用していくと技術的に効率が良いですね。
おすすめの絵の具はこちらで解説しています↓
ぜひ参考にしてみてください。
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