今回は面相筆について解説していきます。
面相筆ってそもそも普通の細い筆でしょ?と思うかもしれませんが、実は少し違います。
その違いについてや、オススメの面相筆を紹介していくのでぜひ読んでいただけると幸いです。
画材に使う面相筆とは
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面相筆とは、もともと人物画の顔を描くために使われた筆のこと。
面相=顔の様子 ということですね。
一般的なほかの細い筆との違いはより細い線を引くのに適しているということ。
顔の目鼻口はかなり繊細な表現が必要なので、それに適した筆として作られたのが面相筆なんです。
面相筆の特徴
面相筆の主な特徴として3つあります。
・比較的毛先が長め
・毛は腰があり、水の含みが良い毛を使用(おもにイタチの毛)
・軸が2段になっており、持ちやすくなっている
習字で細い文字を使うのにもよく使われますが、絵を描くのにもよく使われ、
溝引きで細い線を引くとき、細い線画を描くとき、顔の細かな表情を描くときなどに使われます。
![こざかい](https://kozakaiart.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3380.jpg)
より細かい描写をするなら面相筆を使いましょう。
良い面相筆の選び方
良い面相筆の選び方はこの2つ
・水の含みの良い毛を選ぶこと
・毛先のまとまりが良いこと
まず、面相筆に適した毛ですが、
イタチの毛がどんな画材でも無難でおすすめ。
日本画や水彩画で繊細な表現をする場合は猫の毛を選びます。
これらは水の含みが良く、毛のまとまりも良いので、線を引くの向いています。
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猫の毛はコシが弱いので、逆にアクリル画、油絵には向いていません。
また、イタチの毛とナイロンを混合したものもありますが、これはアクリル画や油絵にオススメ
これはプラモデルやネイルの塗装用として販売されているものに多いです。
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ナイロンが入ると水の含みが悪くなる代わりにコシが強くなります。
そのため、アクリル絵の具や油絵具のような粘りの強い絵の具に向いています。
オススメの面相筆
ここからは実際に面相筆のオススメを3つ紹介します。
僕自身、普段絵を描いているので、その体験談をもとに解説していきます。
イタチ毛 ナムラ イタチ面相筆
画材メーカーの販売する最もオーソドックスな面相筆です
質と毛のまとまりが良く、どんなときにも使える面相筆
水彩画や日本画、アクリル画などにおすすめ。
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僕はアクリル絵の具を溝引きするときによく使っていました。
水の含みもよく、かなり長い線が引けるのでオススメ
猫毛 一休園 熊野筆
面相筆では比較的珍しい猫毛のものです
猫毛はイタチよりも柔らかい毛になっているので、日本画や水彩画の繊細な表現に向いています。
特に人物画の顔の目鼻口を描くときに、微妙なニュアンスも表せることができる筆。
ここぞというときに使うそんな面相筆です。
ナイロン+イタチ毛 インタートイボ 面相筆
ナイロンとイタチの毛の混合筆はコシが強めの面相筆です。
水の含みはあまりよくないため、長い線は引けませんが、その分コシが強くなっています。
そのため、アクリル絵の具や油絵具には適しており、粘りの強い絵の具にも負けません。
この下の面相筆セットは価格も安めなので、とりあえず面相筆が欲しい人にもオススメ
![こざかい](https://kozakaiart.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3380.jpg)
この安い面相筆は毛先が若干よくありません。使っていると少し毛が飛び出たりします。
とはいえ価格が安く、コスパはかなりいいです。
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