美大では教えてくれない作家のなり方。

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作家になるにはどうすればいいかわからない。

そういう人は美大に多くいます。

私もその一人でした。

美大に入ることが作家になる近道だと思っている方もいると思いますが、

はっきり言うとそれは勘違いです。

なぜ近道ではないのか。

作家になることを夢見て受験勉強のデッサンを頑張り、色彩構成や立体造形の訓練を経て大学に入学し、

4年間美術の勉強をしても、な、ぜ、か ほとんどの人は作家になることはありません。

作家になる人は30人に一人ぐらいではないでしょうか。

とても不思議です。

なぜこんなにも勉強してきたのにも関わらず、作家になることは難しいのか。

それは大学に問題があります。

美大の教育の問題

まず美大の教育の内容は「いい作品を作る」ことだけなんですね。基本的に

それだけを4年間学ぶわけです。

問題なのは「いい作品」を作った後に、それどうするの?ということなのです。

「いい作品」を作るだけでは作家になれません。

その「いい作品」を売らなければ作家にはなれません。

それでは売るためにはどうするか。

それを学ぶためには

・営業(セルフプロモーション、売り込み)

・販売(接客、作品の見せ方)

・経理、雑務(確定申告、作品管理、契約書の書類作成)

・自己管理(メンタル、金銭感覚)

などなど

を学ばなくてはなりません。

これらのことって、世間一般の会社が「もの」を売るために行っている、至極当たり前のことなんです。

作品を作るなんてほんの一部です。

当たり前のことなのですが、美大ではこれを教わることはほぼ無いといっていいでしょう。

まず、教わるカリキュラムなど何もないです。

「作品の売り方」「作家のなり方」なんて授業は見たことないですね。

かといって大学の教授が教えてくれるかというと、それも難しいです。

大学の教授の多くは作家になれなかったから教授をやっているという人なので、

その人は作家のなり方を教えることはできないんですね。

その教授自身も教わったことがないのですから。

教えられることは「いい作品」の作り方だけです。

なので作家になるためには「いい作品」の作り方以外のことは自力で学ばなくてはなりません。

作家は社長

ある作家は作家になることは社長になることだ

と言っていました。

社長はあらゆる業務のすべてをこなさなくてはなりません。

作品を作るだけなのはいうなればサラリーマンでしょうか。

サラリーマンが社長の仕事をせずに社長になるなんて聞いたことがないです。

作家になりたい美大生というのは

社長になりたいけどサラリーマンのなりかたしか教わっていない状況なのです。

しかも悪いことに美大の中では「作品を作ることだけ=作家になること」という妄言を刷り込まされているために、そう信じてしまうのです。

そして周りがあきらめて就職する中、作品になりたい人は大学院に行って問題を先延ばしにして、

とうとう大学院を卒業するときに作家になるために何をすればいいのかわからずあきらめてしまうのです。

私はこれが美大の一番の問題だと思います。

なので作家になるためにはなんとしても社会に出ることです。

社会に出て、実際に作家として活動している人や、それに関係する人から多くを学ばなければならないのです。

一般的な物の売り方を学ぶことも大切なことでしょう。

とにかく作家になるために本当に必要なことを学ぶことを知っておくことが作家になるための近道だと思います。

それでは現実的に具体的にどのようなことをすればいいのかをまとめました。

作家になるために必要なこと一覧

  1. 作品制作
    1. いい作品を作る
    2. なぜ作品を作るのかについて考える
    3. いい作品を見る
    4. 自分に合う素材・技法を探す
  2. お金のこと
    1. 金銭感覚を身につける
    2. 簡単な経理について知る
  3. 作品を売ること
    1. アート市場について知る
    2. 作品の販売の仕方について考える
    3. 他の作家から成功例と失敗例を見抜く
    4. 情報発信をする
    5. コミュニケーションや販売のスキルを身に着ける
  4. やっておくといいこと
    1. 健康とモチベーション管理を行う
    2. 本をたくさん読む(動画もOK)

1、作品制作

いい作品を作る

もちろん作家なので作品制作は大切です。あたりまえですね。

作品の基礎については多くの人は美術大学で学びますが、

人によっては独学で学ぶ人も結構いると思います。

そして、その作品制作をどのように続けていくかということが大切になります。

制作を続けてさえいれば自然と作品の質が上がるのは当然なので、

続けるためのことが必要となります。

継続は力なりということです。

例えば、アルバイトや会社に勤めながら制作するのか、

それとも作家一筋で行くのか、

または、学校や教室で教えながら作品を制作するのか。

ということを考えなくてはいけません。

進学を考えている方はこちら↓

よく言われるのが、あることに三万時間を使うとその道のプロになれると言われてたりします。

キングコングの西野さんも言っていますよ

一日10時間で3年が目安です。

そのぐらい粘り強く、長期的な展望が必要です。

なぜ作品を作るかについて考える

なぜ作品を作るかについて考えふふたことがあるでしょうか。

このことについて自分で考えることによって、

作家でいることに理由を見つけることができるので、

金銭的にも社会的にもいろいろきつい作家を諦めにくくなります。

また、何か理由があるとそれが作品のコンセプトとつながることがあり、

自分の内面のこととつながった作品は作品として強くなりますよ。

このなぜ作品を作るのかを文章化したものがバイオグラフィーと言われます。

いわゆるプロフィールですが、作家が普段考えていること、今に至るまでの道のりを書いたものです。

私のバイオグラフィーはこのように書いてありますので、ご参考ください。

いい作品を見る

これは美術館やギャラリーに行くということです。

旅に出ていい景色を見たり、新しいことを体験すること言葉ともいいと思いますね。

特別な天才は別として、人のアイディアや感性は過去の記憶と関連付けて生まれるので、いいものを見るというのはとても大切です。

アイディアは机の上では生まれませんし、

アイディアは天からは降ってはきません。

このことについて詳しくはこちらの記事にまとめてあります。

自分に合う素材・技法を探す

自分に合う素材ってあります。

絵画だと、画材は油絵の具、岩絵の具、アクリル絵の具、色鉛筆、クレパス、など、

彫刻だと、陶、木、石、紙、布、金属など

この素材によって技法も変わり、表現も変わるので、出来れば一通り試して自分に合う物を見つけたいですね。

ある画材ではいまいちだった人でも、画材を変えると一気に良くなったという例もよく聞きます。

素材についてはこちらでまとめてあります。

404 NOT FOUND | アートと日常
作品を作る人と見る人へ知ってほしいこと

2、お金のこと

金銭感覚を身につける

作家にとって切っても切り離せないのがお金のことです。

よく美術系の中でお金の話がタブーとされているような風潮もあります。

作家がお金の話をするのはどうなの?なんてことも言われますが、

むしろしないことのほうがタブーだと思います。

お金の話をしないからみんな生活が出来ないし、

作家活動で生活できている人は少なからず、お金に関してシビアな人たちです。

作家の金銭感覚として、一般の人の金銭感覚では生きていけないということがあります。

例えばいい家に住みたいとか、いい服を着たいとかそういうことです。

その考えだと、売れない作家のうちはかなり金銭的にきつくなり、作家を諦めることになります。何を大事にして、何を捨てるのか。その取捨選択ははっきりしておいたほうがいいと思います。

作家の生活は基本的にはどれだけ支出を抑えるのかが重要になります。

また、自分の作品をどれだけ適正な値段で高く売るかということも重要です。

値段のつけ方については周りの同じような作品と比較したり、

自分の経験で決めましょう。

簡単な経理について知る

最低限一般教養としての経理については知っておいてもいいと思います。

支出についての計算や、

後は書類関係も作れるようになりましょう。

会社に勤めない場合は確定申告が必須になります。

また、会社に勤めていて、副業として作家活動する場合でも、

2019年現在で年間30万円の利益がある場合は申告が必要になるので気を付けましょう。

他にも、仕事で使うよる意図しては、納品書や請求書、売買契約書が必要になってきます。

インターネットのサイトでは多くの専門家が詳しく解説しているので、そこでやり方を学びます。

また、こちらのアーツ・アンド・ローというサイトはアーティストのための法律に関しての支援団体です。

契約上で問題が起きた場合はこちらに相談するといいです。

無料相談もやっています。

Arts and Law(アーツ・アンド・ロー)

3、作品を売ること

アート市場について知る

アート市場については毎年少しずつ変化があります。

現在は中国市場がかなり活発で、世界の都市別の美術の市場だと、上位10位のうち、7都市近くが中国の都市です。

国によっても好みが変わってくるのでそこもおさえましょう。

ニューヨークではストリートアートやポップアートが現在の流行りですし、

日本の中では具象系が好まれます。

自分の作品がどの国のどの人に好まれやすいかを知ることで、作品の売り方が変わってきます。

このことを知っていると、自分の作品をわざわざ日本の市場に合わせて売れやすいように具象系にしようとかということも少なくなると思っています。

また、アートは景気に大きく左右されます。

日本でもバブルのころは美術品を買いあさった時代がありましたが、今は中国が買いあさっています。

美術は趣向品や税金対策の意味が強いので、毎年変わる景気の動向も知っておくといいかもしれません。

作品の販売の仕方について考える

作品の販売のしかたは結構いろんなやり方があります。

一般的にイメージするのはギャラリー作家になるということだと思いますが、

最近では個人でインターネットを利用して作品を販売することも可能となってきました。

InstagramやFacebookでの集客や、ブログなどで宣伝し、作品の販売につなげる方法です。

販売にはcreemaや、SZURIを使う方法があります。

情報発信をする

情報発信はとても大切です。おそらく最も重要。

これは美大でも教わらないことなのですが、

いくらいい作品を作っても見せる機会が無ければ意味がありません。

これが事実なのです。

公募展に参加して賞を取るという方法もありますが、

近年の動向はInstagram、Facebook、ブログのインターネットを利用した方法が堅実的です。

作品の写真や、展覧会の情報、だれかのためになる情報、普段考えていること

が配信できます。

SNSによって目的が変わるので、一通りやりながら、自分の一番得意な物に特化するといいです。

一つに特化すると、そこから他のSNSにつなげることが出来ます。

注意点として、中国では日本の一般的なSNSは使用できないので気を付けましょう。

Facebookの変わりなるのがweiboですのでこちらを使いましょう。

中にはバスキングという海外で路上アートで宣伝をしている人もいます。

作品の質×集客=売り上げ

ということを意識しましょう。

コミュニケーションや販売のスキルを身に着ける

美術系の中にはコミュニケーションが苦手という方もいると思います。

ですが、避けては通れないのがこのスキルです。

作品を売るにしても、例えばギャラリーで展示しているときに、

お客さんと話す中から作品の説明をして、気に入ってもらうことが必要ですし、

仕事の営業活動でもコミュニケーションスキルが必須です。

短期で接客のバイトをしてみるのもいいかもしれません。

できるだけコミュニケーションをとるようなものを販売するものがおすすめ。

私もあまり得意では無かったですが、こちらのサイトで勉強して場慣れしていきました。

話すのが苦手でもトップセールスになれる営業術

詳しくはこちら

4、やっておくといいこと

健康とモチベーション管理を行う

健康管理はとモチベーションを管理を怠るといい作品が制作できなくなるのですごく重要です。

食べ物をバランスよく食べることや、睡眠、運動が大切です。

朝が苦手とか、やる気が起きないとかというのは食べ物や生活習慣にによって改善することが多く、

自分の作品のモチベーションを上げるような生活にすることも可能です。

体の仕組みを知ることで、自然とモチベーションが上がるので、無理やり根性で制作することよりも無理がなく、効率がいいです。

例えば、ストレスにはカルシウム、肉体疲労についてはクエン酸がいいなどです。

私はこのことについてはメンタリストのdaigoがYouTubeやニコニコ動画で見て勉強してますね。

本を沢山読む

上記に書いてあるような情報の本をたくさん読むのがいいです。

マーケティング、話し方、アートマガジン、などなど

一日2時間ぐらいは時間を割きたいところです。

本以外にも、他の人のブログやYouTubeでも最近はこの手の情報が手に入ります。

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