油絵のキャンバスの布の種類と選び方を解説!
こんばんはこざかいです。
今回は油絵用のキャンバスの種類と選び方について解説していきます。
キャンバスと一口に言っても、布の材質から目の粗さなどが異なります。
自分の絵に合ったキャンバスを選ぶのは難しいと思いますので、今回わかりやすくまとめました。
張りキャンバスとロールキャンバス
キャンバス布には、すでに木枠に張ってある張りキャンバスと、
布だけで販売されているロールキャンバスがあります。
![こざかい](https://kozakaiart.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3380.jpg)
それぞれメリットがあるので自分に合ったものを選びましょう
・張りキャンバス
張りキャンバスはすでに木枠に布が張られているものです。
自分で張る手間が無く、そのまますぐに描くことができます。
ロールキャンバスと比べると費用は高め。
張るのが面倒な人や、描く枚数が少ない人はこちらがオススメです。
張りキャンバスを選ぶときはしっかりと硬く張られたものを選びましょう。
たたいてもしっかりと跳ね返るほどの弾力のものを選ぶことが大切です。
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最初は張りキャンバスがおすすめ。
慣れてきたらロールキャンバスにしましょう。
張りキャンバスのメリット
・自分で張る手間が無い
・費用は高め
・張るのが苦手な人にオススメ
・ロールキャンバス
ロールキャンバスはメートル単位で布が販売されているものです。
これを自分で木枠に張って使用します。
自分で張るのと、ロールひとつで複数枚分使用できるので、コスパは良くて経済的。
布の種類も自由に選べるので、玄人向き。
絵をたくさん描く人はロールキャンバスを選びましょう。
張りキャンバスはそのまま保存するとかなり場所を取ります。
なのでたくさん絵を描くときには木枠から外して布の状態で絵を重ねて保存します。
その時にロールキャンバスは新しく布を張りなおして使用できるので、たくさん絵を描く人にオススメ。
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絵をたくさん描く人にとって、既製品の張りキャンバスを購入し続けるとスペース的にも経済的にも厳しいと思います。
なので、ロールキャンバスを選んで自分で張りましょう。
ロールキャンバスのメリット
・費用が安い
・たくさん絵を描くときに便利
・布の種類が自由に選べる
・場所を取らない
自分でキャンバスを張ろう!
キャンバスを自分で張るには以下のような道具が必要です。
・木枠
・張り器
・釘とハンマーまたはガンタッカー
張り器で引っ張りながら釘やガンタッカーで固定していきます。
自宅で張る場合はガンタッカーのほうが音が出なくて手軽なのでオススメ。
布の目の大きさ
キャンバスには布の目の粗さに種類があります。
粗目から細目まであり、特徴も少しずつ異なります。
・荒目
目が粗く、油絵で描くとその目の粗さが質感として大きく表れます。
布の強度が強く、100号以上の大作を描くときに最適。
大作を粗めのキャンバスに描くときに、布の目が見えてほしくないときは下地剤を塗って目をつぶしましょう。
・中目
細目と粗めの中間の目の粗さを持ちます。
どんな状況にも使えるキャンバスなので、キャンバス選びに困ったときはとりあえず中目を選んでおきましょう。
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迷ったら中目を選びましょう!
・細目
細目は目が細かいので、布の目を目立たせたくないときに使います。
主にリアルな細密画向き。
一方で布の強度は弱めなので、大作には向きません。
30号サイズ以上を描くときは使用を避けた方が良いかもしれません。
キャンバスの布の材質の種類
キャンバスの布のの材質は以下の3種類あります。
ものによっては混合されている時もあります。
・亜麻、麻
・綿
・ナイロン
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亜麻や麻のキャンバスが一般的です。
・亜麻、麻
伸縮性と強度が強い素材。
材質としての強度が高いので、大きな作品に向いています。
キャンバスの布の中では最もよく使われる素材。
もともとの色が茶色っぽいので、白い下地を塗る必要があります。
高品質な亜麻は経年変化に強く、長期保存にも向いています。
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一番ポピュラーな素材です。
こだわりが無ければ亜麻を使いましょう。
・綿
綿はもともとの色が白く、張ってからそのまま描くことができます。
なので、描くときの手間が少ないのがメリット。
とはいえ、強度が強くないので、大作には向いていません。
使う場合は強度を補填する下地を使う必要があります。
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昔、麻が高騰した時に代用品として綿がよくつかわれていたそうです。
・ナイロン
ナイロンは非天然素材です。
素材としては湿気に強いですが、熱に弱い特徴を持ちます。
キャンバスの下地としてはあまり使われませんが、安価な素材。
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キャンバスとしては使われているのをあまり見かけません。
大きな作品に向いたキャンバスの選び方
大きな作品を描くときに使うキャンバスは以下の点に注意して選びましょう。
・素材が亜麻
・厚手
・粗目で目が詰まったもの
大きな絵のキャンバスは強度が高いものを選ぶ必要があるので、この特徴をもつ高品質なものにしましょう。
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小さいキャンバスの素材はなんでも大丈夫ですが、大きいサイズの作品の場合は選び方に気を付けましょう。
ロールキャンバスの購入はネットがオススメ
キャンバスのロールは数メートル分が巻かれているので、かなり重くなります。
そのため、持ち運ぶのが大変でなので、自分で購入するときはネットで購入して運んでもらうのがオススメです。
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家の近くに画材店が無いときや、車がないときはネットで購入しましょう。
今回の記事ではそれぞれキャンバスのリンクが張ってあるので、そこからの注文が簡単にできます。
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