画材のメーカーを一覧にまとめました!
今回は日本で手に入る画材のメーカーを一覧にまとめました。
他にもたくさんありますが、取り合えず主要なメーカーに絞っています。
ぜひ参考にしてみてください。
日本のブランド
・ターナー色彩(画材全般)
・ホルベイン(画材全般)
・クサカベ(油絵具)
・マツダ(油絵具)
・三菱鉛筆(鉛筆・色鉛筆)
・サクラクレパス(パステル・学童用画材)
・ぺんてる(パステル・学童用画材)
・吉祥(日本画)
・ナカガワ胡粉(日本画)
・.too(アルコールマーカー)
・デリーター(アルコールマーカー)
・ターナー色彩
ターナー色彩はアクリル絵の具を中心とした絵の具を製造するメーカーです。
不透明のアクリルガッシュといえばターナーですね。
ターナーのアクリルガッシュはとても優秀なアクリル絵の具で、耐久性や発色はもちろん、
色数が200色以上と豊富。
アクリル画を描く人には必須の絵の具で、美大生からプロのアーティストまで幅広く使われています。
また、ミルクペイントやアイアンペイントなどのDIY用の塗料も充実。
所在:大阪 1946年創業
主な画材:アクリルガッシュ、ミルクペイント、U-35
・ホルベイン
ホルベインは水彩絵の具や油絵具などを幅広く製造しているメーカー。
油絵やアクリル絵の具のバリエーションが豊富。
価格帯は全体的に抑えめで、コスパのいい画材が多いです。
絵を初めて描く人にとってはうれしいですね。
油絵に関しては画溶液の種類がかなり豊富で、画材店でも大体ホルベインのものを取り扱っています
絵の具も高級なヴェルネシリーズもあるなど、油絵を描く人は良くお世話になるブランドかなと思います。
また、不透明水彩ではホルベインが一番力を入れています。
所在:大阪 創業1900年
主な画材:油絵具ヴェルネ、各種画溶液、アクリル絵の具、不透明水彩など
・クサカベ
クサカベは油絵具と水彩絵の具のメーカー。
色の特徴として、落ち着いた色になっています。
なので、クサカベの絵の具を使うと大人っぽい絵になりやすいです。
特に自然物を描くときに適しており、自然な風合いに。
風景画や静物画におすすめな絵の具のメーカーです。
色が落ち着いている理由は複合顔料を使った絵の具が多いため。
絵の具の色は顔料を一つにした単一顔料と、混ぜた複合顔料があります。
多くのメーカーは単一顔料の美しさを目指していますが、クサカベはあえて複合顔料を多くしています。
絵の具の色味が少しほかのメーカーと異なるので、ほかのメーカーのものを使っていても、サブの絵の具として持つのもおすすめ
所在:埼玉 創業:1928年
主な画材:油絵具、水彩絵の具、アキーラ(水性アルキド樹脂絵の具)
・マツダ
マツダは油絵具のメーカーです。
マツダスーパーは高級油絵具としてよく知られ、プロの画家で愛用する人が多いです。
顔料の密度が高く、かなり鮮やかに発色します。
また、おそらく単一顔料でその純度も高いので、色を混ぜても濁りにくいと評判。
ポピーオイルで練られており、黄変の心配もない絵の具。
所在:東京 創業:1948年
主な画材:マツダスーパー、専門家用油絵具など
・三菱鉛筆
三菱鉛筆は日本ではおなじみの鉛筆メーカー。
茶色い見た目のuni鉛筆を製造しています。
uniの上位版のhi-uni(ハイユニ)は鉛筆画を描く人に人気。
黒がとてもきれいに発色してくれます。
僕も予備校時代の鉛筆デッサンではよくお世話になりました。
美大受験ではこのハイユニかステッドラーかといわれるほど。
また、色鉛筆も製造しており、子どもに人気の880シリーズや、ユニカラー、硬めの芯でアニメ業界で必須の高硬度の色鉛筆も取り扱っています。
最近まで色鉛筆のぺリシアがありましたが、製造中止してしまいました。
発色が良く柔らかかったので、とても使いやすい色鉛筆だっただけに残念。
所在:東京 創業:1925年
主な画材:ハイユニ鉛筆、ユニカラーなど
・サクラクレパス
サクラクレパスはその名前の通り、クレパスを中心とした画材(主に子ども用)を製造しているメーカー。
クレパスは日本で初めてのオイルパステルで、クレヨンとは違い、重ね塗りができたりと表現の幅が広い画材。
オイルパステルとしては海外と比べても結構優秀です。
また、クレパスのほかにも子どもの画材で人気のクーピーや、
ペン画を描く人に人気のピグマのミリペンも製造。
現在サクラクレパスはターレンスの子会社となっています。
日本の学童用画材を作り続けており、愛されているメーカーといっていいですね。
所在:大阪 創業:1921年
主な画材:クレパス、クーピー、ピグマ
・ぺんてる
ぺんてるはペンを中心とした文房具や、学童用の画材を作っているメーカーです。
画材はクレヨン、水性絵具、色鉛筆を製造しており、幼稚園や小学校で使ったことがある人も多いかと思います。
質は子ども用という感じですが、その分価格はかなり抑えられています。
水で落としやすかったり、ふたが開けやすい、健康を害さないような工夫のある製品が多いのも特徴。
所在:東京 創業:1946年
主な画材:ぺんてるクレヨン、ぺんてる専門家用パス
・吉祥
吉祥は日本画のメーカーです。
顔彩、水干、岩絵の具と幅広く製造していますが、特に顔彩が人気です。
顔彩はすでに絵の具が練られており、透明水彩のように水でぬらすだけで描ける絵の具。
膠で混ぜる必要がありません。
なので、初めての人でも気軽に描けるのでおすすめ。
所在:京都 創業:1910年
主な画材:顔彩、水干絵の具、岩絵の具
・ナカガワ胡粉
ナカガワ胡粉は岩絵の具をメインに製造しているメーカーです。
岩絵の具メインなので、種類がとても多く、本格的に日本画を始めるときにお世話になります。
また、岩絵の具は純粋な顔料の粉末なので、一応油絵やアクリル系のメディウムにも混ぜて使えます。
・.too
トゥーはアルコールマーカーのコピックを製造している文房具のメーカーです。
コピックはイラストを描く人にはほぼ必須な画材と言っていいほど。
コピックは透明感のある美しい画材で、アルコールマーカーの中では最も高品質です。
価格は高めですが、詰め替え用のインクとペン先(ニブ)が販売されており、それを使うとかなり安く抑えられます。
ほかのメーカーにはこの詰め替えはありません。
なので長期的にはかなりコスパがいい画材。
所在:東京 創業:1919年
主な画材:コピック
・デリーター
デリーターはコミック用品を製造しているメーカー。
アルコールマーカーのネオピコをはじめ、漫画では必須のスクリーントーン、Gペンなどを取り扱っています。
コミック用品の国内のシェアはかなり高く、画材店に行くと大体デリーターな気がします。
なので漫画を描く人はデリーターのものでそろえることになります。
アルコールマーカーのネオピコはコピックに押され気味ですが、使いやすい画材です。
所在:神奈川 創業:1984年
主な画材:ネオピコ、デリータースクリーンなど
海外のブランド
国内での取り扱いの多い海外の主な画材メーカーはこちら
他にもたくさんありますが、日本で比較的手に入りやすいメーカーのものをピックアップしています。
()内はメインの取り扱い画材です。
・リキテックス(アクリル絵の具)
・ターレンス(画材全般)
・カランダッシュ(色鉛筆、パステル)
・ダーウェント(色鉛筆)
・ファーバーカステル(色鉛筆)
・ステッドラー(製図用品、鉛筆)
・サンフォード(色鉛筆)
・ウィンザーアンドニュートン(画材全般)
・シュミンケホラダム(水彩、パステル)
・カレコンテ(パステル)
・リキテックス
リキテックスはアクリル絵の具のメーカーです。
透明色のアクリル絵の具といえばリキテックスが最もシェアが多いです。色数も最多。
アクリル絵の具としては不透明のガッシュのターナーと併用して使われています。
絵の具の硬さがレギュラーとソフト、リキッドで分かれているのも特徴。
また、絵の具に混ぜて使うといろんな効果が得られるメディウムやジェッソ類も豊富。
盛り上げたり、ごつごつのテクスチャなどがつけられます。
所在:アメリカ
主な画材:アクリル絵の具、各種メディウム
・ターレンス
ターレンスはオランダのメーカーで、王室の称号のロイヤルを冠しているほど老舗で信頼のあるメーカーです。
油絵具や水彩絵の具、パステル類まで幅広い画材を製造しており、日本でも人気。
ターレンスの製造する画材は共通のブランド名があり、価格帯で分けられています。
高価な順に、レンブラント、ヴァンゴッホ、ターレンスとなっています。
特にレンブラントシリーズはどれも発色が良いので、プロの画家に人気があります。
とりあえず発色のいい画材が欲しければレンブラントを買っておけば間違いありません。
ヴァンゴッホはコスパが良く、大作向けの制作や、美大生に人気。
所在:オランダ 創業:1899年
主な画材:油絵具、透明水彩、アクリル絵の具など
・カランダッシュ
カランダッシュはスイスの画材メーカー。
色鉛筆やパステルを製造しています。
価格帯がかなり広く、子ども用の安価なものから最高級なものまであります。
特に最高級な色鉛筆のルミナンスやパステルのネオパステルなどは他のメーカーと比較してもダントツで価格が高くなっています。
もちろんその分質もよく、画材の質を追求した姿勢がうかがえます。
色鉛筆は他の高級なメーカーでも1本300円程度なのに対し、
カランダッシュのルミナンス色鉛筆は500円を超えます。
所在:スイス 創業:1915年
主な画材:ネオパステル、ルミナンス色鉛筆など
・ダーウェント
・ファーバーカステル
ファーバーカステルは色鉛筆を中心に鉛筆類を製造しているメーカー。
色鉛筆で知らない人はいないほど有名。
深い緑のパッケージが特徴的ですね。
王道の色鉛筆を製造しており、高価格帯の色鉛筆は芯の柔らかいクレヨンのようなワックスベースが主流の中、芯の硬めなオイルベースを貫いています。
色鉛筆らしい色鉛筆で、書き味も滑らか。
丁寧に色を重ねていくことで複雑で繊細な色合いを表現できるのが特徴。
ファンがとても多いメーカーです。
所在:ドイツ 創業:1761年
主な画材:ポリクロモス色鉛筆、アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆
・ステッドラー
ステッドラーは画材(主に鉛筆類)や製図用品を製造しているメーカー。
ドイツのメーカーで、鉛筆の質が高いです。
三菱鉛筆よりも硬めで書き味が滑らか。
美大の受験のデッサンでも三菱鉛筆かステッドラーのほぼ2択になるほど人気な鉛筆。
所在:ドイツ 創業:1835年
主な画材:マルス ルモグラフ鉛筆
・サンフォード
サンフォードは色鉛筆のカリスマカラー(プリズマカラー)を製造しているメーカーです。
カリスマカラーはかなり柔らかく、発色のいい色鉛筆として知られています。
色鉛筆なのにクレヨンのような力強い色彩が特徴的。
価格もそこまで高くなく、とてもおすすめな色鉛筆なのでぜひ使ってみてください。
オイルパステルやクレヨンに近いワックスベースの色鉛筆です。
ねっとりとした質感で、とても濃い色が出ます。
所在:アメリカ
主な画材:カリスマカラー色鉛筆(旧名プリズマカラー)
・ウィンザーアンドニュートン
ウィンザーアンドニュートンは水彩絵の具や油絵具、インクなどを製造しているメーカー。
価格帯はやや高めで、プロ向けの画材となっています。
特に水彩絵の具が人気があり、黄色系のカドミウムの発色がとても美しいです。
暖色系の色を使いたいときはウィンザーアンドニュートンでそろえるのがおすすめ。
インクもパッケージがとてもおしゃれ。
所在:イギリス 創業:1832年
主な画材:透明水彩、インク
・シュミンケホラダム
シュミンケはパステルと透明水彩で有名なメーカー。
輸入品という理由もあると思いますが、価格帯はかなり高級で質を追求した感じです。
カランダッシュと同じ感じですね。
ソフトパステルは最も柔らかく、ほぼ顔料だけの塊のようなパステルで、塗った瞬間に崩れるように濃い色が乗ります。(カランダッシュよりもさらに柔らかいです。)
水彩も水溶けがきわめてよく、水でぬらすとすぐに水全体に均一に色が広がっていきます。
ソフトパステルや水彩は画材にこだわりのある人や、プロの画家からはかなり評判がよく、コアなファンが多いメーカーです。
所在:ドイツ 創業:1881年
主な画材:透明水彩、ソフトパステル
・カレコンテ
カレコンテはフランスのパステルメーカー。
パステルの元祖ともいうべきメーカーで
コンテという言葉が定着するほど、知られており、歴史は古いです。
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